身近なものになった機能性表示食品
ちゃんと選び、活用できていますか?

私たちは、機能性表示食品の総合的な品質の評価を行うとともに、
その食品の価値や、上手な活かし方を伝えることを目的に、
このプロジェクトを立ち上げました。

  

メッセージ

後藤典子

2015年に始まった「機能性表示食品」(消費者庁管轄)は、サプリメント・加工食品・生鮮食品の3つのカテゴリーが設けられ、年々、商品数は増え続けています。また販売者は、企業や自治体、JA、個人など、さまざまです。

この制度は、どんな成分がどんな健康効果をもたらすのかを、臨床試験のデータを基に、その根拠を消費者庁に届け出れば、商品に表示できることが大きな特徴です。これにより消費者の機能性に関する理解を助けること、消費者の安心安全を担保することができるようになりました。

ただ、市場に商品が溢れるようになると、商品を選ぶ視点やモノサシが欲しくなります。たとえば、含有成分の機能だけでなく食品の機能をまるごと活用したり、機能性を高めるためのさまざまな技術、あるいは継続して摂取できるように風味や形状への工夫など、パッケージには表現されない隠れた努力や知恵が活かされている商品があります。

当プロジェクトでは、そうした商品の特徴や魅力を、アンケートや商品取材によって収集し、優れた点を評価し、ユーザーにとって有効な情報として発信します。これが「賢く選ぶ指標」として、消費者への教育啓発に寄与することをめざします。

当プロジェクトでは、そうした商品の特徴や魅力(価値)を、アンケートや商品取材によって収集し、中立機関としての評価を行い、認定マークの付与による有効な情報提供を推進します。これが「賢く選ぶ指標」として、消費者への教育啓発に寄与することをめざします。

プロジェクトリーダー 後藤典子

  

  

活動の趣旨

本プロジェクトは、今後、健康に関わる団体や非営利組織との連携を行いながら、機能性の表示を行うサプリメント・加工食品・生鮮食品について、安全性や品質管理、機能性データの確かさを基本に、生活者にとってメリットとなるポイントや特性を評価することで、その商品の利用価値をわかりやすく生活者に伝える情報サービスを展開してまいります。

  1. 背景
     昨今、私たちの身の回りには「健康に良い」と謳う商品であふれています。感染リスクから身を護るためにも、できるだけ健康に良いものを選びたいと考える生活者は増えています。そんな中、健康への機能性を謳うことができる「機能性表示食品」の市場が拡大しています。
     ただ、同じような機能性を謳う商品が増えてくると、何を見て選択すればよいのか?自分の求めているものはどれなのか? よくわからないまま選んでいたり、選べなくて結局手にしないということも多いようです。
     そこで、もう少しわかりやすい説明や伝え方を工夫し、ユーザが商品の魅力や特徴をすぐに理解できるようなシステムを導入できれば、納得して商品を選び、その機能性を活かせる機会が増えるのではないかと考えています。
     
  2. 本プロジェクトの概要
     本プロジェクトは、機能性表示食品を販売している事業者の協力を得て、消費者庁の届出情報データベースを基に、事業者へのアンケートや取材によって収集したその商品の優れた特性などの情報をユーザに届けることで、ユーザの健康維持増進をサポートするための情報提供サービスです。
     本プロジェクトでは、専門家と連携し、中立的な立場で商品の評価を行い、一定の条件を満たしたものについて情報発信します。ユーザにとって、商品選択のヒントとなるような機能性の特徴や商品の魅力を、プロジェクトサイトを通じて閲覧できるシステムを構築します。評価マークは、任意で、商品パッケージにQRコードとして印字し、情報提供サイトにリンクすることも可能です。
     これにより、商品情報の内容が見やすく、わかりやすく平準化され、ユーザビリティが高まります。  

(※1):「機能性表示食品」とは
2015年に始まった「機能性表示食品」(消費者庁管轄)は、サプリメント・加工食品・生鮮食品の3つのカテゴリーが設けられ、年々、商品数は増え続けています。また販売者は、企業や自治体、JA、個人など、さまざまです。
この制度は、どんな成分がどんな健康効果をもたらすのかを、臨床試験のデータを基に、その根拠を消費者庁に届け出れば、商品に表示できることが大きな特徴です。これにより消費者の機能性に関する理解を助けること、消費者の安心安全を担保することができるようになりました。

【ロゴマークについて】

SMART FUNCTIONAL FOOD logo
ロゴに込めた思い
Smart Functional Foodの頭文字であるS・F・Fを用い、Fが2つ上下に重なり合い、全体がSに見える形に配置。
握手をしているような形状は、連携やエコシステムのイメージを投影するとともに、食と健康を繋ぎ、結びつける役割を表現している。
またネットワークを想起させる先進的な印象と、洗練された未来の科学への期待をデザインに込めた。

  

  

プロジェクト構想

認定フロー

  

  

 

  

プロジェクトの指標

  

  

プロジェクト・メンバー

後藤 典子 (ごとう のりこ)

(一社)日本サプリメント協会 代表理事、ジャーナリスト。
同志社大学卒業後、主に政治・経済分野の執筆活動を行う中で“食と健康”の課題に直面。サプリメントにおける虚偽・誇大表示のまん延に危惧を抱き、2001年にNPO法人 (当時) 日本サプリメント協会を立ち上げて調査と啓発に取り組む。

若命 浩二 (わかめ こうじ)

北海道科学大学薬学部 教授。博士 (医学)。
「天然物、機能性素材の薬理学的研究」を主なテーマとし、天然由来成分の薬効や機能性について研究すると共に、医薬品・健康食品等の適正使用に関する情報提供についても調査・啓発を行う。
多数の産学共同研究の実績をもつほか、北海道機能性表示制度 (ヘルシーDo) 懇談会委員等も歴任。

中嶋 茂 (なかしま しげる)

元・官僚。修士 (農学)。
旧・厚生省に入省後、食品衛生関係の公害対応や規制の整備、機能性表示食品を含む保健機能食品の制度企画に従事。農林水産省に出向後は畜産関係の諸問題に対応した。
2001年に食の効能普及全国会議を立ち上げ、“食と健康”に関わる政策提言を行う。

事務局: MSG株式会社
(代表取締役: 飯寿行、東京都渋谷区)

「心身ともに健やかで、幸せや喜びを感じられる社会をつくる」を理念に掲げ、AIを活用したオンライン漢方薬処方サービス「あんしん漢方」等の事業を行う。